日々の戯言、腐女子的日記
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Act 6
「なんか、疲れた……」
明け方近くまで強行された飲み会は始発が出始めたころにようやく全員が帰路についてくれた。てか、オレが追い出した。
リビングがえらい惨状になっているが、片付ける気力がどうしてもわかない。一眠りしてからでいいか。しんどいし。
てかこれって前と同じ状況?前は終電に間に合うように皆帰ったが、今回は始発が出始めたころだ。……状況的に今回の方が悪いな。何で誰も潰れなかったんだろう?意外とあいつら酒強かったのか……。
「高橋、お皿だけでも水につけとく?」
「ん?ああ、そうだな。汚れ、落ちなくなるし……つかお前は触るなっ!」
皿を重ねて持つ藤代の姿を見た瞬間、自分で頬が引きつるのが分かった。
「大丈夫だって。お皿運ぶくらいなら俺でもできるし」
そう言って藤代は苦笑いするが、全然安心できない。何しろ前科がありすぎるっ!
「いい!オレがやる。お前は……缶でも片付けてろ」
缶なら割ることもないし、ビニール袋に集めるだけだから藤代でも大丈夫だろう。これで何かしたらオレは本当にコイツを見捨てる。
藤代は不満そうな顔をするが、おとなしく言うことを聞いてくれた。
食器を水にさらしてテーブルだけでも拭いておく。洗うのは寝てからでいいや。つか眠い、今すぐ寝たい。
「……高橋」
「んー?」
眠気と戦いながらテーブルを拭くと、唐突に呼ばれた。
何だと視線を向ければ、やけに真剣な顔をした藤代がいた。
何だぁ?
「渡邊と、付き合ってたこと……何で黙ってたの?」
その話かよ……。
ちょっとうんざり気味に息をつく。何で黙ってたって言われてもなぁ。
「別に言うほどのことじゃないだろ」
てか、言えないだろ。
「でも……」
「もしもオレが言ったとしてもさ、お前それでどうするわけ?」
「……っ」
「正直そんなこと言われても困るだけだろ?」
突き放すようにオレが言えば、うなだれるように藤代はうつむいた。
「そう、だけど……」
だけど何だよ。言ったところで何が変わるわけでもないし、ただ面倒臭いことになるだけってのは目に見えてることだろ。
ああ、本当に面倒くせぇー。
「それに付き合ってたって言っても、あいつとはほとんど友達感覚だったからな。本当に付き合ってたのかも怪しいくらいだったぞ?」
「…………」
「もともと幼馴染で中学まではよくつるんでたしな。たまたま2人して恋人いなかった時に話の流れで付き合うようになったって感じだったし」
「……ノリで付き合ったってこと?」
「そんな感じ」
まだ何か言いたそうな顔をするが、オレはこれ以上この話題を続けるつもりはない。つか、早く寝たいし。
「何気にしてるのかは知んねぇけど、お前美紗子とはもう別れたんだろ?じゃぁもういいじゃん」
まだ付き合ってて気にするってんだったら話は分かるが、もう別れてるんだからいいじゃねぇーかというのがオレの本音。昔のこと気にしてもしかたないだろ?
「……………た…け」
「あ?」
うつむいたままの藤代が何か口にするが聴こえない。聞き返せば勢いよく顔を上げた藤代の顔が目の前にあった。
「俺だけ知らなかったのが何かムカついただけ!」
「……っ!!!!」
そう叫ぶと、いきなり顔を掴まれた。
驚いて目を見開けば、藤代の綺麗な顔が目の前に迫っていた。そして、一瞬だったが確かに重なったのは……。
「てめっ!なにしやがる」
「嫌がらせ?」
「嫌がらせじゃねぇよ!」
しかもちょっと疑問系だっただろ!
「あはははは、高橋顔真っ赤。かっわいい~」
む~か~つ~く~っ!!!!!!
「自分にもダメージ食らう嫌がらせはすんな!」
「え?俺は平気だけど。高橋大好きだし」
「―――っ!!!!!!」
「なんならもう一回しようか?」
そう言って顔を寄せてくる藤代を慌てて抑える。
「いいいいいらんっ!オレはお前が大嫌いだ!」
「あ、酷い。そんなこと言うんだったら俺のこと好きっていうまでキスし続けてやる」
ちょっと待てぇぇぇ!何マジで顔近づけてきてんだっ!
「目閉じててね。ムードでないから」
「※○&☆×#кっ!!!!!」
こんのタラシ男がぁぁぁっ!!!!!!!!!!!
明け方近くまで強行された飲み会は始発が出始めたころにようやく全員が帰路についてくれた。てか、オレが追い出した。
リビングがえらい惨状になっているが、片付ける気力がどうしてもわかない。一眠りしてからでいいか。しんどいし。
てかこれって前と同じ状況?前は終電に間に合うように皆帰ったが、今回は始発が出始めたころだ。……状況的に今回の方が悪いな。何で誰も潰れなかったんだろう?意外とあいつら酒強かったのか……。
「高橋、お皿だけでも水につけとく?」
「ん?ああ、そうだな。汚れ、落ちなくなるし……つかお前は触るなっ!」
皿を重ねて持つ藤代の姿を見た瞬間、自分で頬が引きつるのが分かった。
「大丈夫だって。お皿運ぶくらいなら俺でもできるし」
そう言って藤代は苦笑いするが、全然安心できない。何しろ前科がありすぎるっ!
「いい!オレがやる。お前は……缶でも片付けてろ」
缶なら割ることもないし、ビニール袋に集めるだけだから藤代でも大丈夫だろう。これで何かしたらオレは本当にコイツを見捨てる。
藤代は不満そうな顔をするが、おとなしく言うことを聞いてくれた。
食器を水にさらしてテーブルだけでも拭いておく。洗うのは寝てからでいいや。つか眠い、今すぐ寝たい。
「……高橋」
「んー?」
眠気と戦いながらテーブルを拭くと、唐突に呼ばれた。
何だと視線を向ければ、やけに真剣な顔をした藤代がいた。
何だぁ?
「渡邊と、付き合ってたこと……何で黙ってたの?」
その話かよ……。
ちょっとうんざり気味に息をつく。何で黙ってたって言われてもなぁ。
「別に言うほどのことじゃないだろ」
てか、言えないだろ。
「でも……」
「もしもオレが言ったとしてもさ、お前それでどうするわけ?」
「……っ」
「正直そんなこと言われても困るだけだろ?」
突き放すようにオレが言えば、うなだれるように藤代はうつむいた。
「そう、だけど……」
だけど何だよ。言ったところで何が変わるわけでもないし、ただ面倒臭いことになるだけってのは目に見えてることだろ。
ああ、本当に面倒くせぇー。
「それに付き合ってたって言っても、あいつとはほとんど友達感覚だったからな。本当に付き合ってたのかも怪しいくらいだったぞ?」
「…………」
「もともと幼馴染で中学まではよくつるんでたしな。たまたま2人して恋人いなかった時に話の流れで付き合うようになったって感じだったし」
「……ノリで付き合ったってこと?」
「そんな感じ」
まだ何か言いたそうな顔をするが、オレはこれ以上この話題を続けるつもりはない。つか、早く寝たいし。
「何気にしてるのかは知んねぇけど、お前美紗子とはもう別れたんだろ?じゃぁもういいじゃん」
まだ付き合ってて気にするってんだったら話は分かるが、もう別れてるんだからいいじゃねぇーかというのがオレの本音。昔のこと気にしてもしかたないだろ?
「……………た…け」
「あ?」
うつむいたままの藤代が何か口にするが聴こえない。聞き返せば勢いよく顔を上げた藤代の顔が目の前にあった。
「俺だけ知らなかったのが何かムカついただけ!」
「……っ!!!!」
そう叫ぶと、いきなり顔を掴まれた。
驚いて目を見開けば、藤代の綺麗な顔が目の前に迫っていた。そして、一瞬だったが確かに重なったのは……。
「てめっ!なにしやがる」
「嫌がらせ?」
「嫌がらせじゃねぇよ!」
しかもちょっと疑問系だっただろ!
「あはははは、高橋顔真っ赤。かっわいい~」
む~か~つ~く~っ!!!!!!
「自分にもダメージ食らう嫌がらせはすんな!」
「え?俺は平気だけど。高橋大好きだし」
「―――っ!!!!!!」
「なんならもう一回しようか?」
そう言って顔を寄せてくる藤代を慌てて抑える。
「いいいいいらんっ!オレはお前が大嫌いだ!」
「あ、酷い。そんなこと言うんだったら俺のこと好きっていうまでキスし続けてやる」
ちょっと待てぇぇぇ!何マジで顔近づけてきてんだっ!
「目閉じててね。ムードでないから」
「※○&☆×#кっ!!!!!」
こんのタラシ男がぁぁぁっ!!!!!!!!!!!
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